【天満橋】“ベトナム料理”のイメージが覆る夜。天満橋「チュノム」で味わう洗練のコース体験
天満橋の隠れ家ベトナム料理「チュノム」へ

天満橋にあるちょっと特別なベトナム料理店「チュノム」。
一見すると普通のビルの一角なんですが、扉を開けた瞬間から空気が違います。
ここでは、いわゆるフォーや生春巻きの“ベトナム料理”とは少し違った、新しいスタイルのコースが楽しめます。コースはすべて小皿での提供。テンポよく供される料理はどれも繊細で、まるでフレンチのような構成。ワインペアリング込みで16000円、という価格にも納得のクオリティで、目にも舌にも記憶に残る内容です。
特に印象に残ったのは、ハーブとスパイスのバランス感覚。香りの層が豊かで、どの皿も一口目でハッとさせられます。そこに合わせるワインペアリングも秀逸で、ナチュール系のセレクトが料理の魅力をさらに引き立ててくれました。
「ベトナム料理って、こんなに奥行きがあったんだ」と、きっと誰もが思わされるはず。
お祝いごとや、大切な人との特別なディナーにこそ訪れたいお店です。

コーススタート:まずはカナッペと泡で乾杯


まずは一皿目、甘エビと白ネギのカナッペ。泡のフレッシュさが、ねっとりエビ&ネギの香味と絶妙に重なり、軽やかな幕開けです。口コミを見ていて、これ、食べたかったんですよね!
春巻きの概念が変わった!サンマの生春巻き&揚げ春巻き


サンマの生春巻きと揚げ春巻き。これに合わせるのは、Nibiru Grundstein Muller Thurgau 2023(オーストリアのナチュール白ワイン)。
サンマの生春巻きは、この日の中でも特に印象的な一皿。
脂ののったサンマに薄めの皮、そこに甘酸っぱくて深みのあるタレがぴたりとはまって、
ひと口で「おいしい!」って声が出ちゃうやつです。
オーストリアのナチュール白(Nibiru Grundstein Muller Thurgau 2023)との相性も抜群で、
ぐっと口の中が広がって、余韻までしあわせ。
焼豚×自然派赤で一気にワインモード


香ばしくジューシーなベトナム風焼豚に合わせるのは、
OCCIPINTI SP68(オッキピンティ・エスピセッサンタット)という、イタリア・シチリアの自然派赤ワイン。軽やかさと土っぽさがあって、ベトナムの甘辛い味つけと相性ばっちり。
この組み合わせも本当に秀逸でした。
変化球の春巻き?真っ白な皮で謎のおいしさ


次のお皿は、米粉の春巻き。真っ白な米粉の皮はもっちりプリっと柔らかくて、上にはパクチーとフライドオニオンの香ばしトッピング。
タレをつけるのではなく、すでにスープがかかっていて、口に運ぶとじんわりと旨味が広がります。
中身は……何だったか忘れた(笑)。でも、香りと食感のバランスが絶妙で、「なにこれ…美味しい…!」としか言いようのない一品でした。
合わせた白ワインも、やわらかくてまろやか。
この優しい春巻きとの組み合わせに、思わずうっとり。
手羽に蟹おこわ!香ばしさと旨味の塊


蟹のおこわ入り手羽先。
もう、これは見た瞬間にテンション上がりました。
カリッと香ばしく焼かれた手羽の中には、ぎっしりと詰まった蟹のおこわ。
もちっとした米の食感に、蟹の旨味がぎゅっと染みこんでいて、噛むたびにじんわりおいしい。
昔、神戸深江に大好きな焼鳥屋さんがあったのですが、そこで食べていた手羽餃子と同じぐらい美味しい!
そこに合わせるのは、フランス・アルザスのSoil Therapy Alsace sur Peaux。
しっかりした果実味とやさしいタンニンのある白で、この濃厚な手羽ともち米の風味を、スッと包んでくれる感じ。ちょっと土っぽさもあって、蟹の香りとも相性抜群でした。
蒸し物の静かな感動、ヌクチャムの余韻


ふっくらとしたサワラと蓮根、そして優しい香りのソースがたっぷり。
見た目は地味なんですが……これが、めちゃくちゃ美味しかった!!
口に入れた瞬間、「あ、これ好き」と即決。
おそらくヌクチャムがベースになっていると勝手に思ってるんですが、透明なのにしっかり旨味があって、素材の味をじんわり引き立ててくれます。
合わせたのは、イタリア・ヴェネトの白ワイン、Granselva 2023 Il Cavallino。
軽やかだけど芯があって、蒸し物との相性もバッチリ。
この一皿は、コースの中でも静かに感動する系でした。
お料理忘れたのに、ワインだけ覚えてる不思議な皿(笑)


イタリア・トスカーナの赤、
RossoBruno, Le Verzure が登場。
ミディアムボディで果実味もきれい、ちょっとスパイシーさもあって、赤だけど重すぎない一本。
……なんですが。
合わせたお料理が、なぜかまったく思い出せない(笑)!
写真はちゃんと残ってるのに、味も香りも記憶にないという不思議現象。
赤ワインだからたぶんお肉系だったはずなんだけど……
その場の会話が盛り上がりすぎたのか、シンプルに夢中で食べたのか。
たぶん「記憶に残らないほどおいしかった」ってことで良しとします!
〆は、汁なし混ぜフォーでフィニッシュ


いよいよ〆の汁なし混ぜフォー。
もうお腹はけっこう満たされてるんだけど、この香りをかいだら別腹発動です。
もっちりした細め平打ち麺に、ハーブやナッツ、甘酸っぱいタレが絡んでいて、口の中がベトナム再訪(行ったことないけど)。
「汁なし」なのにしっかり満足感あって、最後まで手抜きなしの一皿でした。
合わせたのは、白のナチュールワイン。
ラベルは読めなかったけど、ちょっとエロいイラストが目を引くボトルで、
自然派ならではの軽やかさと程よい酸味が、この汁なし混ぜフォーにすごく合っていました。
味はもちろん記憶の彼方ですが(笑)、このラベルのインパクトは忘れられません!
まとめ
この日、私は夫と来ました。
私たち、誕生日が1日違いで、おまとめのお祝いディナーでしたが、なんと店内は私たちだけ。
シェフを独り占めできちゃいました!
カウンター越しに料理の話を聞いたり、ちょっとしたベトナムの食文化の話で盛り上がったり。
まるで友達の家でごちそうになってるような、でもちゃんとプロの技が詰まった特別な時間。
器も、ひと皿ごとにちゃんと違っていて楽しませてくれるんですが、
ときどき「え、これ絶対高いやつ…!」と思った次の瞬間に、さらっとバッチャン焼きが登場したりするのがまた面白い。
品のある器と、素朴なうつわを行き来しながら、料理の世界観もふわっと変わる感じがあって、
「器もコースの一部なんだなぁ」としみじみ感じました。
「この器、どこで探してきたんだろう…?」なんて話しながら、目でも楽しませてもらいました。
静かな空間で、ゆったりワインと料理を楽しめるなんて、なかなかない贅沢。
「今日はとっておきの夜にしよう」って時に、ぴったりのお店です。
ちなみにこの日のコース、全部で9皿あったんですが……
夢中で食べてしまって、写真は8皿分しか残ってませんでした(笑)
それくらい一皿ごとに集中してしまうし、おいしいものって記録より記憶に残るんですよね。
次回は、ちゃんと全皿コンプリートしたいと思います!
あーー、ベトナム行きたい!
- 店名:チュノム(ChữNôm)
- 住所:大阪市北区天満4-2-16
- 電話:050-3699-4080
- SNS:https://www.instagram.com/chu_nom_tenmabashi/
- 予約:食べログ 予約サイト
- 営業時間:18:00~23:00
- 定休日:木曜日
- 支払方法:現金のみ
次回は、写真は少ないのですが、堺にある有名な焼肉店「焼肉かつらぎ」をリポートします。清水飛び降り気分で、シャトーブリアンを喰らってきました。お楽しみに!


